「まてキモハゲェェェェェェェ」
「う うわああぁ」

(そうだ・・・鬱井は腐女子の手先だったんだ・・・・
こんな危険な鬱井の部屋に裸で飛び込むなんて・・・俺はなんて無謀なことを・・・)

アンニュイは死に物狂いで近くのコンビニに飛び込んだ。
鬱井はそれを見て、コンビニの数メートル先で足を止める。
「あ、しまった・・・・」
ここはさっき鬱井が上半身裸で来店し、マガフライ弁当をレンジで爆発させたコンビニであった。
アンニュイはともかく、鬱井にとっては顔を覚えられているとしてもおかしくない、近所のコンビニ。
こんなところで乳首を露出した男二人、追いかけっこをするというのはいかがなものだろうか・・・・

鬱井は、店の入り口が良く見える、少し離れた場所で待ち伏せすることにした。
出てきたところで捕まえればいい。ここで待っていれば逃がすはずはない。


一方、コンビニの中のアンニュイはまさにアンニュイな気分に浸っていた。

(どどどどうしよう・・・・待ち伏せされてる・・・・めっちゃこっち見てる・・・・)

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|  || ・・・・・・ ||  || ooooo.|| :::::::::::|    |    :(゚д゚;): ||        \  .|_____.| 逃がすか!!
|  ||..[][][][][]. ||  ||     ロ|| :::::::::::|    ||~~|~|~|~~|. :と): ||               |l l l l|
|  || lニニl ロ,||  ||  lニ ∧ ∧ :::::: |    | ̄ ̄ ̄ ̄||-|: ||               |l l l l|゙ ̄"' 、
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                   し`J                             |_  |しU"

一方、コンビニの中のアンニュイはまさにアンニュイな気分に浸っていた。

(どどどどうしよう・・・・待ち伏せされてる・・・・めっちゃこっち見てる・・・・)

帰り道(PCの画面)を破壊され、上半身裸のままこんな場所に追い詰められたアンニュイは、まさに絶体絶命だった。店員の視線が痛い。
しかし、ここで嘆いていてもどうにもならない。何とか対策を練らねば。
アンニュイは入り口に近づき、鬱井の様子を伺った。

その時、アンニュイの視界の端に飛び込んできたもの・・・
それは

『週刊少年ジャンプ』


(・・・・・そうか、これだ!!助かるかもしれない!!)



「ああデスノ読んでてよかった」
アンニュイはそうつぶやくと、この季節になるとどのコンビニにも並べられている、ロケット花火をありったけ掴んで外へ出た。
鬱井が鋭い目つきでこちらを睨んでいる。

(逃がすはずない・・・入り口さえ押さえておけば逃がすはずはないんだ・・・・

ん・・・・・・・?
この状況、どっかで・・・・・・)


「ダメです!!やられましたね鬱井!!」


「そ・・・その台詞はまさか!!」
鬱井がそれを思い出したか思い出さないうちに、アンニュイはロケット花火の束に火をつけ、その先を地面に向けた。

(ミサイ・・・・いや、ロケット・・・・ってええええ・・・・・・・・)

鬱井はそこまで考えると、あわてて思考を停止し、耳をふさいで電柱の影に隠れた。

その瞬間、轟く爆音。
そして空に舞い上がるアンニュイ。
ノートならまだしも、こんなんで人間が脱出できるはず無いとたかをくくっていた鬱井は目を疑った。

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               _人 /\|      _________
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             / つノ/     <  I can fl----------y!!
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                      ゙;    ;゙
                       し'^゙し′

空高く華麗に舞い上がったアンニュイは、暫く宙を彷徨った後
近くを流れている川に落ちた。

「ごぼぼbg!!助けてうっさん!!」


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