「Lたぁぁぁああああああん!!!!!」
「待ってよ!!待ってようっさん駄目だって!!道から外れたら命の保障は無いって蟹玉が言ってたじゃん!!!」
「・・・・・・・」
命よりもLたん。その気持ち、理解できないわけではなかった。
いや、むしろ自分のほうが・・・・・と、キラは走り去るうさみみLと鬱井とアンユイを見送りながら考えていた。
もっとも、その情熱を傾ける相手はLたんではなかったが。
「えっと、次は左」
KIRAは、鬱井が興奮のあまり落としていったランタンを拾い上げて、先へ進んだ。
キモハゲ城の玉座にて、キモハゲ(本家)は
洞窟の岩の隙間に無数に埋め込まれている赤外線カメラを通して、彼らの様子を見ていた。
その周囲には多種多様なキモハゲたちが控えている。
本家「洞窟までたどり着けたのはたった3人。
鬱井とアンニュイは一緒にいるが、KIRAは一人だ。
川の水を腐らせて、攻め属性のものと受け属性のものを分離する作戦は成功だったな」
アルケミ「そうですね。大人数でまとめてかかってこられたらこちらも少々厳しい・・・・
やつらを分離して、一人ずつ潰していくのがもっとも簡単なやり方です」
ニコフ「ていうか、ランタンは攻めでライターは受けなんですね」
インリン「腐女子の世界は奥が深い・・・・」
本家「腐女子の話はそれ以上するな・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ところで、このまま行けばほぼ間違いなく鬱井とアンユイははぐれる。
奴等が一人きりになったところで順番に、全員で襲い掛かりリンチにするぞ」
一同「はい、総督」
しかし、このとき、本家キモハゲにとって最悪の事態が起ころうとしていた。
全力疾走する鬱井とえるたん。それを追うアンユイ。そして、
その背後からさらにもう一つ、黒い影が忍び寄ってきた。
アンユイ「げぼっごふごふっ・・・・・・ダメ・・・もう追いつけません・・・・・」
アンニュイはとうとう力尽きて倒れこんだ。
これはなにも年齢のせいだけではない。気力の差である。
そんなアンユイを豪快に踏みつけて何かが通り過ぎていった。
悪気があったわけではなく、暗すぎて見えないのである。
アンユイ「ブゴォ!!」
??「待ちなさい二人ともーーーーーーーーー!!その可愛いえるたんは私が頂くわ!!」
アンユイ「あれ?この声はまさか」
鬱井の姉。2X歳・腐女子。
鬱井「あれ?姉貴、どうしてこんなところに」
姉「あなたとキモハゲの仲を見守ろうとこっそりあとをつけて来てたのよ!!
でも今はそれどころじゃないわ。なんとしてでもあのえるたんをうちに連れ帰る!!!!」
(うわあぁ・・・・・鬱井こええ・・・・・・・・)
振り向く余裕も無いほどに全力疾走するLたん。
もとい
Lたんの姿をした、「鬱井さんの婚約者のおっかけ ◆nVeZoznVZo」こと、おっかけ。
本家「鬱井を倒すために手を組まないか?
鬱井がいなくなれば、こんにゃくはお前のもの・・・・」
そんな甘い誘惑に乗り、キモハゲのかけた魔法でうさみみえるたんの姿に変身し
鬱井を罠に嵌めようとしているのである。
おっかけ(全ては鬱井を倒すため・・・・でも・・・これ捕まったらヤバイよ・・・・)
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