深い森のさらに奥深く、永遠の闇に包まれた古城・キモハゲ城・・・
今や、空の果てまで続く炎の海がその暗闇に取って代わり
付近一帯の森を真っ赤に染め上げていた。

そしてその中心で、向かい合う二つの黒い影・・・


KIRA「ライトニングボルトォォォ!!!」

先に仕掛けたのはKIRAだった。


鬱井「フ、笑止!!そんな古臭い技が通じるか!!!」

KIRAの口から飛び出す放射状の怪光線を光速でかわしながら、
鬱井はおもむろにテニスラケットを取り出した。

KIRA「・・・テニスラケットだと・・・?!
   ば・・・馬鹿な!!今までどこにそんなものを隠し持っていた!!」


(いや本当に・・・)
ラケットのみならず色んな所に突っ込みを入れたいのを我慢して、
他の皆は黙ってこの二人を見守っていた。


伝 (テニス・・・?心理戦か?)


しかし、そうではなかった。


鬱井がラケットを天に向かって振りかざすと

空を覆っていた炎が二つに割れ

その遥か彼方に、巨大な隕石が

地球に向かって近づいて来ているのが見えた。



全員「こ・・・これは・・・・


    手 塚 メ テ オ ! ! ! ! ! 」



イノセンス「いやいやちょっと待てよ鬱井!!それはヤバイだろ」
ショボーン「人類滅亡でつか?!」
こんにゃく「手塚メテオ・・・テニスの王子様劇場版で、
     手塚部長がテニスボールを隕石に変え、恐竜を絶滅に追いやった技です・・・」
アルケミ「嫌だ!!死にたくない!!逝きたくない!!」
アンユイ(それでも・・・KIRAなら・・・KIRAなら何とかしてくれる!!)
鬱井姉「ローゼンメイデンの最終話を見るまでは死ねないわ!!」
ニコフ 「PCのマイドキュメント削除・・・あ、自分以外も死ぬから関係なかった」
インリン「伝キモ、何とかしろよ」
伝 (やべ・・・引っ込みつかなくなった・・・)
鬱井妹「セカンドインパクトクル━━━(゜∀゜三゜∀゜)━━━?!?!?」


KIRA「ふふ、やれるもんならやってみろ!!
   必ず俺とつぐみだけは生き残ってみせる!!!」

アンユイ「俺らは?!」


隕石は勢いを増しながら、地球に近づいている。
そろそろ大気圏に突入するのか、表面が白く輝き始めた。



 もうダメだ───




誰もがそう思った。その時、


一人のつぶらな瞳のキモハゲが、
雑誌を小脇に抱えて、トコトコと鬱井とKIRAの傍に歩み寄り


一言こう言った





( ・Д・)y─┛~~ 「 買ってきた 」





一同「な 何━━━━;`ω´)*'д');`・ω・)´・ω・) =゚Д゚)´3`);´Д`)*゜∀゜l ゚Д゚)y─━━━┛!!!!!」




メテオは大気圏すれすれでスイングバイして地球を離れていった。


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