「私の名前は・・・・・・大場つぐみ」


鬱井+KIRA+アンユイ「?!!!」

その人物が顔を上げると、黒いフードの奥に、
ジャンプ巻末コメントのところにある似顔絵を拡大コピーしたような
大場つぐみのお面が見えた。

KIRA「はぁ?何言ってんの?
   そんなつまらない嘘を言うからには、それなりのネタ用意してるんだよね?」

「嘘ではありません。私は本物のつぐみです・・・もちろん、証拠は用意してあります」


その人物は、フードの中からノートパソコンを取り出して、
KIRAとアンユイに向かって開いて見せた。

「来週のデスノートの詳細文字バレです。
 あなたならば、これを見れば私が本物のつぐみかどうかわかるはず」

こんなやり取りをしている3人+鬱井を、遠くの物陰から、
インリン、アルケミ、ニコフの3人は見守っていた。
そして、たった今裏庭に出てきたこんにゃくとショボーンも、
少し離れたところから彼らの様子を伺っていた。


KIRA「このバレ・・・本物?本物のつぐみ?!うそ・・・どうして・・・?!」


伝キモ(かかった・・・!計画通り)

この文字バレは伝キモが、今週はほんの僅かしか来なかった簡易バレを元に作成した嘘バレだった。
伝キモは、自分が嘘バレを書いてる間に
他の3人に作成させた大場つぐみのお面の裏側で、にやりと笑った。
これこそが、過去に嘘バレでバレスレ住民の9割を完全に騙しきり、
「伝説」の名を受けた彼の実力である。


KIRA「つぐみがまさかバレスレを見てたなんて・・・
   ど、どうしよう嬉しすぎる・・・」
アンユイ「あの、それで、どうして大場先生が鬱井妹の誘拐を?」

アルケミ「信じちゃってるよあいつら・・・」
ニコフ「痛いっスね」

伝キモ(ふふふ、鬱井・・・そこにいるのはわかってるんだ。早く出てこい)


鬱井「つぐみぃぃぃぃ!!!キサマァ!!!」

アンユイ「あ、鬱井いつのまに・・・」

鬱井は勢い良くカーネーションの茂みの中から飛び出し、
つぐみ(伝キモ)を睨み付けながらじりじりと詰め寄ってきた。


鬱井「よくも・・・・よくも・・・・



   Lたんを殺したな!!!!!!!!!
   人工心臓でも何でもいいから生き返らせろ!!!!!!!!!!」




(え・・・妹のことじゃなくてそっち・・・?)
と、遠くから見守っていたアルケミ、ニコフ、インリンは心の中で呟いた。
しかしそれも全て伝キモにとっては計画通りであった。



本家「来るなぁあぁぁあ!!やめろ!!やめてくれ!!!」
イノセンス「総督!!どこに行くんですか?そっちは塔ですよ?!
   そんなところに逃げたら・・・」

人間は、何か恐ろしいものに追いかけられると、
そこが2階以上の建物である場合、階上へ逃げてしまうことが多いらしい。
そしてそれゆえに逃げ道が無くなり、追い詰められてしまうのだ。
本家キモハゲもその例に漏れず、城の廊下を左へ左へと曲がり続けた後
先ほどこんにゃくとショボーンが飛行船から降り立った、例の塔へと上っていった。

ところで、こんにゃくとショボーンは気づかずに通り過ぎたのだが、
その塔の屋根の部分には小さな部屋があり、そこに鬱井妹が幽閉されていた。
腐女子を恐れる本家が、できる限り城の端の方へ追いやろうと努力した結果である。

本家(だ・・・ダメだ・・・この先には・・・
  これ以上は上れない・・・!!)

鬱井姉「えるたーん(*´Д`) 追い詰めたわよ。さあさあ!!」


階段でペースダウンしてしまったイノセンス軍団を掻き分け、
鬱井姉はとうとう本家のすぐ後ろに躍り出た。


鬱井姉「えるた・・・あら??見えないわね。もうちょっと前のほうにいるのかしら?」

鬱井妹「あれ?この声は、もしかしてお姉ちゃん?」

本家「あ”あ”あ”あ”あ””!!!11前にも後ろにも腐女子腐じょsf 」


本家キモハゲは一瞬上半身全裸になって絶叫し
その意外と筋肉質な肉体を露わにしたかと思うと、

ベルトのバックルを死に物狂いで連打した。


イノセンス「あ、アレは・・・自爆スイッt」


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