2005年6月10日(金)03:30

6月の日の出は早い。もう既に空が藍色に染まり始めている。
鬱井とアンニュイは全身ぐしょぐしょに濡れ、そしてもちろん上半身裸で川岸に座り、うっすら明け始めた空を眺めていた。。

「そっかごめん・・・・お前イノセンスじゃなくて、アンニュイだったのか。キモハゲだというから、つい・・・」
「ううん。俺の方こそごめんね。それに、命まで助けてもらって・・・・」


【キモハゲ が なかまに くわわった!!】

鬱井の脳内の片隅にテロップが流れた。

      ヽ     【キモハゲ が なかまに くわわった!!】
       {
  イ    }  〜  〜   〜〜    〜  〜〜  〜  〜〜
  └_.-‐ 〈〜   〜 〜    〜  〜 〜   〜〜   〜
  r'   ノ
  |  ,,-'-〜ー…‥―〜―---―----〜―-一-------〜‐----------
  |ヽヽヽぃヽヽヽヽぃヽぃヽヽヽヽヽぃヽヽヽヽぃヽヽヽヽヽぃヽヽヽヽヽぃヽヽ
  |            人 ウン・・・    _,,..,,,,_  そっかお前アンニュイか・・・・・・
  \    ' '  ' '  (::::: )y─┛~~  /........⊃`ヽーっ     , ,
' ̄ " '' '   , ,     (::::::,,,,,)丿     ミ::::::::::::::::::::⌒_つ
   , ,      ' '   ≡≡  , ,     `'ー---‐'''''"    ' '    , ,
             ≡         ≡≡≡≡
                        ≡≡

「でも・・・俺どうしよう・・・画面が無いと、帰れない・・・・」
そういえば、と、鬱井は自分がPCの画面を壊したことを思い出した。俺のPCなのに、どうしよう。あれいくらしたっけ。
「・・・そういえばお前、どうして俺の部屋にいたの?やっぱイノセンス堂で踏んだ?」
「えっ・・・あ、うん、いや、あの・・・・・」



その時、ふと、遠くの方から微かな声が聞こえた。
「ぉーぃ」


川上の方から、大きな段ボール箱に入った何かがこちらへ向ってくる。
目を凝らしてみると、それは、体長2メートルほどのマガフライこと参号丸だった。

「うっさん!!大変だよ!!妹さんが!!!」

   _人  ┓  
  ( ;゚Д゚)|そ   _,,..,,,∩彡
  (つ . .つ    ./ ,' 3  `ヽーっ  
   |.――|     l ⊂彡 ⌒_つ 
   し ⌒J     `'ー---‐'''''"   
              
’’’'''''''''''''’゜’''''''''’'゜'''''’'''''’''''''''''''''''’’'''''''''''’''’'''''''''''''''''''''''              
 〜 三   ヽ(  おーい   三 〜  三 〜三 
     __ノ从ハ、.,、、.,、,、、..,_   〜   /i     三 〜
  〜 / (´△`ヾ、 .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i/\   三 〜
 〜/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\/〜  三
  〜三三〜三〜三〜三〜三三〜三〜三三 ̄´´〜
   〜 三  三 〜三 〜  三 〜三 〜

マガフライは、鬱井とアンニュイの前を通り過ぎながら叫んだ。

「うっさんの妹さんが!!キモハゲに誘拐されたよ!!」

「それ何てエロゲ?」

「何いってんのうっさあああああああん!!」


どんどん川下に流れていくマガフライを、とりあえず二人は追いかけた。

「ほら!!うっさん!!何でも良いから早く飛び乗って!!
キモハゲ城まで案内するから!!」

(あっ・・・・もしかして俺、これに乗ったら元の場所に帰れるかも)

アンニュイは、ダンボールに飛び乗り、マガフライの胴体の上に腰掛けた。
それを見た鬱井は、つられて自分も飛び乗った。

           _人
       ヽ(  (  ゚Д゚)y─┛~_,,..,,,,_   
     __ノ从ハ、(   )、..,_  ./ ,' 3  `ヽーっ 
    / (´△`ヾ、:, >.:>:,.: ::`゙:l   ⊃ ⌒/\
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  〜三三〜三〜三〜三〜三三〜三〜三三 ̄´´〜
   〜 三  三 〜三 〜  三 〜三 〜


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