その頃、鬱井たちとの合流を目論むこんにゃくとショボーンは、
腐った河の水と海水が混ざり合う河口付近で悪戦苦闘していた。

ショボーン「ぷはぁっ!やっぱり、だ、だめでつね」
こんにゃく「どうしても泳いで河を遡れない・・・」
ショボーン「受けと攻めの間には、決して越えられぬ断崖絶壁があるのでつ。
    例えて言うなら、L月と月Lの間の壁のような」
こんにゃく「そ・・・そう・・・ですか・・・・・」

二人は朝日をあびてキラキラ輝く海水と、汚染された川の水の間で途方にくれていた。
が、そのとき頭上に巨大な影が。
それは全長30メートルはあろうかという、マガフライの飛行船だった。

マガ「二人とも早く乗りなよ。キモハゲ城まで行くよー。
  中にはシャワーとコインランドリーもあるよ〜」
ソボン「本当でつか?是非使わせていただきたいでつ!」


こんにゃくとショボーンは下ろされた縄梯子をつたって中に乗り込み、
暫しのあいだ優雅なフライトを楽しんだ。

ソボン「マガさんの中に詰まってるのはやはり水素でしょうか・・・・」
こんにゃく「このライターでためしてみては」
マガ「やめてーーー」
ソボン「冗談でつ」



(もう少し・・・もう少しで総督率いるキモハゲ軍団が待ち伏せしている部屋に到着する!!
そうしたらキモハゲたちが鬱井を袋叩きにして倒してくれるはず。
大丈夫、このペースなら逃げ切れる・・・・)

相変わらず、脇目も振らず全力疾走するLたんことおっかけ、それを追う鬱井姉弟。


鬱井「ガハッ 姉貴速い。何でそんなに早く走れるのさ」

そろそろ鬱井と鬱井姉との間に若干の差が開き始めた。


( ゚Д゚)y─┛~~ 「さて。来たようだな。・・・・・ん?」

そのとき総督とイノセンス軍団+ニコフの目に映ったのは、鬱井ではなかった。

鬱井姉「待ちなさいえるたん!!(*´Д`)ハァハァ
    その愛らしい姿をスケッチして、夏コミ本の表紙にするわ!!
    決して悪いようにはしないから!!おやつもあげる!! 」

(;゚Д゚)y─┛ 「腐・・・腐女子キター!!!!!!!!!!!!!!」
おっかけ「え?ちょっと、何で逃げるの??」
イノセンス「待って下さい総督!!」

このようなわけで、本家を先頭に、
←キモハゲ軍団←Lたん(おっかけ)←鬱井姉←鬱井、の順で
彼らはキモハゲ城を半永久的に駆け巡ることとなった。


アルケミ「総督も何で逃げるかね・・・」
インリン「人間はゴキブリのような、自分よりはるかに弱い生き物が相手でも
   逃げるときは逃げる」
ニコフ「そうスね」

監視カメラのモニターには、あらゆる場所に現れては通り過ぎていく彼らの姿が。

インリン「あ、アンユイとKIRAが合流した」
アルケミ「アンユイはちゃんと道覚えてたわけか
   ・・・・となると、4対2」

勝てはするだろうが、この程度の差ではこちらも無事に済みそうも無い。


( ゚Д.゚)y─┛~~「大丈夫」


そのとき口を開いたのは、ほくろがチャームポイントのこの人。伝説のキモハゲ。


( ゚Д.゚)y─┛~~「袋叩きがダメなら、同士討ちさせればいい」




どれくらいの時間が経過しただろうか。

伝説は、ずっとパソコンに向かったまま何かに取り組んでいる。
本家とキモハゲ達とLたんと鬱井姉弟は、相変わらず走り続けていた。
こんにゃくとショボーンはゆったりとお湯に使った後、
洗濯して乾かした服を再び着て、すっかり準備完了だ。
そして巨大飛行船マガフライはキモハゲ城の上空に到着した。

ショボン「ありがとうございまーつ。マガさん」

二人は梯子で塔に降りたあと、マガが風で流されないように
塔にロープで繋ぎ止めた。

こんにゃく「なにか騒がしいようですが・・・」


おっかけ「総督!!せめて魔法解いてよ俺このままじゃ何されるか・・・・」

塔の上からは、庭を走り回る本家(以下略)が見えた。


総督「くるなああああああ!!お前こっち来るな!!」
おっかけ「え?!何でそういうこと言うわけ?!!責任取って戻せよ!!
     それとも俺まさか一生この姿のまま?!?!」


>NEXT

TOP12345678910111213
  141516予告17181920212223