鬱井「つぐみぃぃ!!!モルスァ!!!」

鬱井は全速力でつぐみこと伝キモの元へ突進し、
首を絞めようと手を伸ばした。

鬱井「ゴフッ」

しかし、そんな鬱井の後頭部に強烈な蹴りが入った。

鬱井「き・・・KIRA・・・貴様・・・」
KIRA「つぐみには指一本触れさせない」
鬱井「望む所よ」

鬱井とKIRAの間に火花が飛び散る。


インリン「『袋叩きがダメなら、同士討ちさせればいい』か・・・」
アルケミ「流石だな伝キモ。ここまで全て計画通り」


ドカーン


ニコフ「って・・・あれ・・・・・?」
アルケミ「・・・鬱井妹が幽閉されていた塔が燃えてる・・・」
インリン「まさか・・・」



妹「ゴホゴホッ あ!お姉ちゃん!!助けに来てくれたのね!!」

爆発の衝撃で、鬱井妹を閉じ込めていた牢の扉が壊れたため、
妹は自力で中から出てきた。

姉「!・・・ま、まあそうね・・・」
  (行き止まり・・・? えるたん、どこにもいないじゃない畜生!!
   一体どこで見逃してしまったのかしら・・・)

姉「と・・・とにかく、ここにいたら危ないわ。
  火が回る前に、この塔から降りないと・・・」
イノセンス「総督!!総督!!死ぬなバカヤロー
   ・・・・・・
   ・・・うわっ熱あちあつつ暑!!・・・早く逃げなきゃ」


イノセンス、鬱井姉妹は、総督の亡骸を残したまま塔を去った。


ショボーン「あ!!こんにゃくさん見てください!!
    あそこに鬱井さんの妹さんが!!」

イノセンスと鬱井姉妹は、裏庭へと通じる扉から外へ逃げ出し、
そこでこんにゃくとショボーンに出合った。
少し離れた場所にいたインリン、アルケミ、ニコフも、イノセンス達の元へ走り寄ってきた。


こんにゃく「無事だったのですね。本当に良かったです」
アルケミ「お前ら、この爆発はまさか・・・」
イノセンス「総督が自爆しました」
インリン「!!・・・やっぱり・・・・・」
ショボーン「とにかく、これで一件落着ってことでつか?」

妹「あ、お兄ちゃん?」

全員が振り向いて鬱井の方を見てみると、
鬱井とKIRAの間で、禍々しい小宇宙(コスモ)のようなものが
ぶつかり合っているのが見えた。

アルケミ「こ・・・
   これもう止めたほうがいいんじゃないのか・・・?」
ニコフ「どうやって?」
インリン「・・・・」


その瞬間

城を燃やしていた炎が、風に流されないようにと塔に繋ぎ止められていた
飛行船マガフライに燃え移り、


一瞬のうちに空全体が真っ赤に燃え上がった。



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